書きたいことなどないけれど

何かを書きたくなって、ただ書きたいことは何もなかった。

憂鬱が夏の日の太陽くらいに照らしてくる。この世界から離れられるのは、いつも日が昇る頃で、暗さとの付き合いは長いはずなのに不安で沢山だ。生活が着々と崩れていって、裾まで濡らす記憶。他人と話して救われた。でも他人だから心がまた疲れた。素晴らしい世界はいつも感謝に溢れている。きっと、私が出会えていないだけで、世界はもっと暗闇に慣れた人でいっぱいだ。洗濯物はまだ乾かないらしい。そういう事にしておいたら、永遠に乾かないらしいから。前を向きたくなくなった。誰かに救いを求めることもできない。誰かは私の憂鬱を晴らすことができないことが分かっているから。日が落ちた頃、少しの時間だけワクワクした気持ちになる。なんて、素晴らしい世界なんだ!ほんとにそう思っている。思っていた。深くなってそれでもまだ太陽が照らしてくる。

息もできないほどに苦しいことが何度かあった。これは夢かもしれないけど。現実に近い幻が記憶の混乱を引き起こす。起きなくて良い世界がいいな。これは誰も見なくて良い。