川端文法の理解

どうもyです。Twitterにもまとめましたが、ここにも。少し加筆しています。

 

・文→判断に対応
・判断→なにごとか知ること
・なにごとか知ること→(作用として)ことがらを承認すること
・世界はことがらの総体である

判断に直接対応する文→形容詞文
▶所与として意識に与えられるのはことがらであるから、「あることがらがある」という存在判断が基底する。

対応として、
・形容詞文には、存在詞文が潜在する

 

・ことがらの承認は、ことがらの内部に構造を与える
→二項に分節し綜合する。
二項の関係的な性格
▶認識側:志向的な対象(もの)と対象の知られる働き
▶存在側:ものと対象の在り方

➯言語的には、「主語(存在)」と「述語(働き/在り方)」となる。

→この「主述」の意味構造が川端文法の中心概念になる。

 

・形容詞文は判断に直接対応する(再)

(例)山が高い、海は青い

述語:①知覚的意味を中心(認識側)、②外面的な状態(存在側)
主語:①知覚の対象(認識)、②状態の構成的中心

①は包摂判断、②は内属判断に対応。
認識と存在の相即に<私>が立つ文が形容詞文

・潜在する存在詞文(<在る>ものがある)は自同判断(つまり、包摂と内属の判断が一致、両存ずる)
▶この存在詞文に一致していた、包摂と内属の判断の、後者の時間的な個別化が動詞文の出発

 

川端善明(2004):「文法と意味」に多く寄った。

『朝倉日本語講座⑥ 文法Ⅱ』